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花札に描かれたお酒の秘密

日本のかるたの一種である花札。
一般的なものは、1組48枚で、12ヶ月を象徴する花や動物等が描かれたものです。
安土・桃山時代にポルトガルから伝わったカードゲームが起源だといわれています。
地域によっては図柄や枚数が異なったり、ローカルルールがあったりと、様々な遊び方があるのが特徴です。
そんな花札に、お酒の図柄が1枚だけあるのはご存知でしょうか?
今回はそのお酒の図柄の花札について、ちょっと掘り下げてご紹介します。

お酒の盃(さかずき)がある!「菊に盃」

盃と花札

四季折々の花鳥風月が描かれた花札の中に、1枚だけ存在するお酒の札。
それが、「菊に盃(さかずき)」です。
色鮮やかな菊の花に赤い盃が目を引くこの図柄は、9月を象徴する札です。
よく見ると盃には「寿」の字が書かれており、なんだか縁起が良さそうな図柄ですね。
でも、そもそもなんで菊の花と一緒なのでしょうか?

菊とお酒の深いつながり

菊の花

これは、菊が9月の象徴であることにも関係しています。
さて、古くから日本には、「五節句」という風習があります。

1月7日 人日(じんじつ)の節句 (七草粥を食べる日です)
3月3日 上巳(じょうし)の節句 (桃の節句、ひな祭りの日です)
5月5日 端午(たんご)の節句 (こどもの日です)
7月7日 七夕(しちせき)の節句 (たなばたです)
9月9日 重陽(ちょうよう)の節句 

この中の9月9日、重陽の節句は、実は「菊の節句」とも呼ばれています。
他の節句同様、古くに中国から伝わったのですが、中国の「陰陽思想」のもと、
「陽」を表す奇数が重なるおめでたい日とされました。
古来中国では、菊は、邪気を払い、長寿をもたらす効果があると考えられており、
その菊を用いて重陽の節句をお祝いしていたそうです。
だから「菊の節句」なのですね。
日本でも平安時代ごろから、重陽の節句には菊の花を浸した「菊酒(きくざけ)」を呑んで
長寿を祝っていたそうです。

菊酒にはいくつか作り方があります。
食用菊の花を焼酎に漬け込んで作るもの(梅酒みたいですね)や、菊の花を浸した水で日本酒を仕込むものなども
あります。
ですが、最も簡単に菊酒を楽しむなら、盃に日本酒をそそぎ、菊の花びらを1枚浮かべてみましょう。
ふわりと菊の香りが漂う、風流なお酒が手軽に楽しめます。

ちなみに、五節句はもともと旧暦で行われていたものなので、気候や作物、花の開花時期などが
少しずつずれています。
重陽の節句だと、旧暦の9月9日は現在でいうところの9月末~10月ごろにあたります。
秋の菊の開花時期は10月~11月といわれていますので、現在の9月9日だとまだまだ菊の咲く時期ではないですね。

月見酒と花見酒

花札遊びで有名なものに、「こいこい」という遊びがあります。
2人で行い、札を引いて役を作る遊びです。
出来た役で点数を競うのですが、この役にも、お酒の役があります。
それが、「月見酒」と「花見酒」です。
どちらも比較的揃いやすく、そこそこ点数も高いので狙い目の役といえます。

満月

「月見酒」は、「菊に盃」の札と、8月を象徴する札「芒(すすき)に月」を揃えることでできる役です。
月見酒とは、その名の通り、月を眺めながらお酒を呑むことです。
古来より、主に9月(旧暦の8月)に行われていたそうです。
盃に映った月を愛でながら飲み干すという、なんとも風流な飲み方も。
ススキの原っぱに浮かぶ満月が映った盃を、グイッと飲み干したいですね。

桜

一方の「花見酒」は、「菊に盃」の札と、3月を象徴する札「桜に幕」を揃えることでできる役です。
俳句では晩春の季語です。
花見の際に、特に桜の花を見ながらお酒を呑むことです。
現代でも桜の時期にお花見をする人も多いと思います。
マナーを守って、桜とお酒を楽しみたいですね。

なお、この月見酒と花見酒ですが、「桐(きり)に鳳凰(ほうおう)」の札があれば「霧(きり)流れ」、
「柳に小野道風(おののとうふう)」の札があれば「雨流れ」となり、役が消滅するという追加ルールも
あるそうです。
確かに霧や雨の日はお花見もお月見もできません。
上手く言葉遊び、絵遊びで仕組まれたルールですね。

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