2020.11.25SAKE
酒のつまみとご飯のおかずの違いは?

あまりはっきりと答えられる方はいないのではないでしょうか。
同じお米が原料だけれど・・・?と考え込んでしまうこの問いかけについて詳しく解説します。
日本酒のおつまみ、ご飯のおかずそれぞれの意味
まずはおつまみからですが、日本酒と一緒に食べるものとして「肴」「おつまみ」「あて」の3種類の言葉があります。
肴とは室町時代におかずのことを「菜(な)」と呼んでいたことからお酒に合うおかずを「酒菜(さかな)」と呼ぶようになり、
書き方が肴に変わっても読み方は「さかな」のまま残りました。
そしておつまみですが、平安時代にお酒に合う食べ物の中で箸を使わず手でつまんで食べられるものを意味したそうです。
あては近畿地方で使用される言葉で「酒にあてがう」ことが由来で肴と同じ意味を持ちます。
この3つを比較してみると、おつまみとは日本酒と一緒に手でつまんで食べるものだということがわかりました。
対しておかずの由来は女房言葉(室町時代ごろから宮中や院で使用された言葉で、
「お」をつけて丁寧語にするなどの特徴がある)からで、「数を取りそろえる」=御数から来ています。
現在では主食であるお米につけあわせて食べる料理を幅広く指すのです。
これらを取りまとめて少し広義に考えてみると、日本酒のおつまみは日本酒の美味しさを最大限に引き出しながらも
手でつまんで手軽に食べられるもの、ご飯のおかずはお米の美味しさを引き出してくれる料理だと言えるでしょう。
日本酒のおつまみにもご飯のおかずにもなる料理とは?
ご飯のおかずは手でつまめるものが少ないのでなかなか酒のおつまみにもなる料理は少ないのですが、
メザシの丸干しを手軽にトースターで焼くレシピをご紹介します。
➀アルミホイルを敷いてメザシを並べ、日本酒(飲むために買った日本酒を使用するとさらに贅沢でしょう)、
酢をまぶし、余計なお酒と酢を切る
➁アルミホイルの上は開いたまま周囲に5cmほどの壁を作る
➂トースターはあらかじめ5分ほど温めておき、2分ほど余熱で焼く
メザシの丸干しは焼きたてだと熱いので、冷やの純米酒で辛めのものを選ぶと味が引き立つでしょう。
まとめ
日本酒のおつまみとご飯のおかずは日本酒、ご飯の味を引き立てる食べ物であるのは一緒ですが、
おつまみは手で気軽につまんで食べることができるものという点が異なることがわかりました。
おつまみやおかずを一工夫することで、より日本酒を飲むことやお米を食べることの楽しみが広がります。
ぜひたくさんの食材を試してみて、自分の好みの味を見つけてみてください。
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