「吟醸」「大吟醸」「精米歩合」「甘口・辛口」「酒米」日本酒の特徴や美味しさを表すには、たくさんの指標があります。ただ「飲む」よりも良さやこだわりを知り、「味わって」いただきたい。日本酒初心者の方でも安心してお選びいただけるよう、日本酒の特徴とその選び方をまとめました。
精米歩合
SEIMAI-BUAI
削った分だけ酒の旨味は洗練されていく。
精米歩合とは、「そのお酒に使用したお米がどれだけ削られているか」を表します。心白と呼ばれる米の中心部を使うことで雑味のないお酒を作り出すことができます。
玉乃光酒造では、米粒の外側を削ることを「磨く」と表現しますが、雑味やくどさは消え、酒の旨味は洗練されていきます。
通常の精米では、精米後の心白は丸い形で残ります。
玉乃光酒造では、心白を無駄なく残すために、米を平らに削る「扁平精米」という技術を用い、約30時間から48時間ほど時間をかけて丁寧に精米を行っています。
精米歩合によるお酒の名称
- 大吟醸酒
- 精米歩合50%以下
- 吟醸酒
- 精米歩合60%以下

甘口と辛口
AMAKUCHI-KARAKUCHI
日本酒の「甘口」と「辛口」
お酒の甘辛を決める要素はお酒の中に含まれる酸と糖分のバランスです。
少なくても甘口と辛口には、4タイプあることをご理解ください。
糖分が多くても、酸が多ければ、酸が甘味を打ち消して辛口となります。(濃醇辛口)
反対に例え糖が少なくても酸が少なければ甘口となります。(淡麗甘口)
お酒の美味しさ、すっきりとした飲み口は、この糖分と天然の酸の調和によって生まれます。
素材を活かした京料理をはじめとする和食との相性を最大限に引き出すには、この調和こそが大事なのです。
「玉乃光」は、天然の酸味と甘みの調和がとれた「濃醇辛口」のお酒を目指しています。
玉乃光酒造の「甘口~辛口」表記
玉乃光酒造オンラインショップでは、玉乃光酒造が目指す濃醇辛口のお酒の中で「甘口~辛口」までの5段階を比較、表記しています。
他社製品と比較した場合、必ずしも「甘口~辛口」評価が一致するわけではありません。

四季
SHIKI
日本酒には「四季」がある。
日本酒は世界にある酒類のなかで、唯一「四季」があるお酒といっていいでしょう。
冬には「新米新酒」。
その年の秋に収穫されたお米で造った、はじめてのお酒です。
造りたてをそのまま瓶詰するので、フレッシュな味が楽しめます。
春には、大吟醸の新米新酒と、白酒をイメージした「ささにごり」が出荷されます。
お花見の頃にピッタリのお酒です。
夏には「なまざけ」。
造ってから半年ほど熟成させたお酒を出荷します。
冷酒でキリッとした爽快な飲み口。近年人気急上昇の季節商品です。
秋には「ひやおろし」。
1年間熟成させてから出荷するお酒です。
味が深まり、コクのある、味わい深いお酒に仕上がります。
季節に合わせて、旬な日本酒をお楽しみいただくのもオススメです。

香りと味わい
KAORI-AJIWAI
日本酒の香りと味わいは4タイプ。
日本酒の香りと味わいは大きく分類すると4タイプに分けられます。その日本酒がどの分類に当てはまるのかを意識して飲んでいただくことで、飲み比べなど、お酒の楽しみ方の幅が広がります。
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薫酒(くんしゅ)
香りが高く、軽快でフルーティな味わい。
香りが高く広がり綺麗な味わいを持つ日本酒です。果物や梅、花の香りなどの「吟醸香」と呼ばれる香りが特徴で、「大吟醸酒」「吟醸酒」が代表的です。
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爽酒(そうしゅ)
みずみずしい香りと、シンプルで爽やかな味わいが特徴。
フレッシュで清涼感のある飲み口と爽やかな風味が特徴の爽酒は、シンプルで飲みやすいと感じる人も多い日本酒です。「本醸造酒」や「生酒」が爽酒にあたります。
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醇酒(じゅんしゅ)
米の味が豊か。温度によって変化する味を楽しめる。
米の旨味が生きた日本酒です。炊きたてのご飯のようなふくよかな香りとコクのある味をお楽しみいただけます。温度を変えることで様々な風味に変化します。「純米酒」が醇酒にあたります。
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熟酒(じゅくしゅ)
香り高く、濃い目の味でとろみがある。
熟成した奥深い香りと、重厚な旨味をもつ日本酒です。
「長期熟成酒」が熟酒にあたります。

燗酒のおすすめ
KANZAKE
「純米吟醸酒」燗酒のおすすめ
良いお酒は、冷やでも燗でも美味しく召し上がれます。
「良いお酒だから燗をしてはいけない」は間違いです。
燗をしても、冷やしても、美味しいお酒が良いお酒の条件なのです。
お酒の中に含まれる成分である「コハク酸」は温度を上げることにより旨味を感じるようになります。
※アサリやハマグリ等の貝類を使ったお吸い物と同じ成分です。
また、「乳酸」は冷やすと渋味を感じますが、温めるとまろやかな味となります。
このことにより、お燗をするとお酒の味が旨味を増し、まろやかになるのです。
また、お好みにもよりますが、寒い日に冷たく冷やした酒を飲まなくても、適当に温めて飲めば美味しく飲んでいただけます。
お料理も楽しく召し上がっていただけ、お身体にも良いでしょう。
「玉乃光」は高精白したお米のみを使った、米100%のお酒です。
天然のコハク酸や乳酸が多く含まれ、燗上がりし美味しく召し上がっていただけます。

スペシャルコンテンツ
special contents
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お酒の選び方
お酒は、旨味、風味などの好みやシチュエーションによって楽しんでいただけるものです。ここではお酒の選び方を御紹介いたします。
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お米のこだわり
玉乃光酒造は、日本でも数少ない純米吟醸、純米大吟醸だけを醸す酒蔵です。米と米麹だけで造られるお酒は、お米が命。玉乃光のお米にかけるこだわりを御紹介いたします。
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酒造りのこだわり
米、水、麹、心意気―。ただ良い酒を。玉乃光酒造はいちはやく純米酒を復活させました。平安時代から続く「米だけで造る酒」が本来の日本酒であると信じ、本当の酒造りにこだわっています。
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玉乃光酒造
延宝元年(1673年)、玉乃光は生まれました。340年つづく玉乃光酒造の会社情報、直営店のご紹介です。